
株式会社タレントアンドアセスメントの対話型AI面接「SHaiN」の導入企業が、累計1,100社を突破しました。
利用の中心は新卒採用ですが、中途採用もほぼ同じ比重まで来ており、さらに管理職アセスメントや昇格試験といった社内の評価にも使われ始めています。
過去の発表と並べると、SHaiNは「採用の効率化ツール」から「人を評価する場面全般で使う仕組み」へと、使われ方の幅を広げていることが読み取れます。
出典
- 株式会社タレントアンドアセスメント「導入企業1,100社突破 次世代版対話型AI面接サービスSHaiN ~新卒・中途採用から昇進昇格・アセスメント評価まで幅広く活用~」(2026年9月9日)https://www.taleasse.co.jp/2026/09/09/1100companies
- 株式会社タレントアンドアセスメント「次世代版対話型AI面接サービスSHaiN 1000社達成」(2026年3月17日)https://shain-ai.jp/post-news/1000companies/
- 株式会社タレントアンドアセスメント「対話型AI面接サービスSHaiN導入企業700社を突破」(2025年2月26日)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000129.000011421.html
この記事の要点
- 新卒36.5%に対して中途32.4%と、中途採用での利用が新卒とほぼ並んでいる
- 管理職アセスメントや昇格試験など、入社後の評価にも使われ始めている
- 提供元は『評価根拠を説明できること』とEUのAI規制法への対応を、継続して前面に出している
株式会社タレントアンドアセスメントとは
株式会社タレントアンドアセスメントは、2014年10月設立の企業で、AI面接サービス「SHaiN」を主軸とした採用コンサルティング事業を手がけています。
SHaiNは2017年10月に、同社が『日本初の対話型AI面接サービス』とうたって提供を始めたサービスです。
候補者はスマートフォンやタブレットから24時間365日いつでも受検でき、AIとの対話を通じて10の資質と8種類のコンピテンシーが評価されます。
何が起きたか
タレントアンドアセスメントは2026年9月9日、SHaiNの導入企業が2026年7月に累計1,100社を突破したと発表しました。
2026年3月の1,000社突破から約4か月で100社を積み上げた計算で、同社は『1日約1.3社のペース』と説明しています。
累計の受検者数は延べ22万8,000名を超えました。
導入企業の利用領域は次のとおりです。
- 新卒採用:36.5%
- 中途採用:32.4%
- アルバイト採用:21.1%
同社は、新卒・中途採用を中心に『正社員領域での活用が7割以上』としています。
採用以外の活用事例として、大手インフラ企業の管理職向け人材アセスメントと育成施策、金融グループの役席者への昇格試験、飲食チェーンの店長の昇格試験を挙げています。
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トラキャリの視点:SHaiNは「採用の道具」から「評価の物差し」へ使われ方を広げている
中途採用での利用が新卒とほぼ並ぶ
SHaiNの利用領域を見ると、新卒36.5%に対して中途32.4%と、中途採用での利用が新卒とほぼ同じ比重になっています。
なお、この比率は『SHaiNを導入した企業がどの領域で使っているか』の内訳で、中途採用市場全体の中でAI面接がどれだけ使われているかを示す数字ではありません。
それでも、少なくともSHaiNの利用企業の間では、AI面接が新卒専用の仕組みではなくなっていることが分かります。
採用で使う物差しを、入社後の評価にも持ち込む
今回の発表でもう一つ目を引くのは、管理職アセスメントや昇格試験といった、採用以外の事例をあわせて示している点です。
同社は2025年2月の700社突破の発表でも、昇進試験や社内アセスメントへの広がりに触れていました。
2026年3月の1,000社突破の発表でも、新卒・アルバイト採用だけでなく、社内の昇進・昇格試験や社員アセスメントへ活用が広がっていることを背景に挙げています。
採用時と同じ評価の枠組みで、入社後の登用や育成も見ていく。
提供元が繰り返しこの方向を打ち出していることから、SHaiNは採用の入口だけでなく、社内の人材評価まで含めた『評価の物差し』としての売り方を強めていると読めます。
「なぜその評価なのか」を説明できることを前面に出す理由
同社はSHaiNの最大の特徴として、約4万件以上の面接データをもとに東京大学の研究室と共同開発した評価アルゴリズムによって『評価根拠を説明可能にした』ことを挙げています。
あわせて、EUのAI規制法が採用でのAI活用を高リスクに分類し、『人間による監視体制』『ログの記録・管理』『第三者による適合性の評価』を求めていることに触れ、SHaiNはそれぞれの基準を満たしていると説明しています。
昇格試験のように社員の処遇に直結する評価では、結果の理由を問われる場面が採用以上に多いと考えられます。
社内評価への用途拡大と、評価根拠の説明可能性の打ち出しは、同じ方向を向いた取り組みとも読めます。
導入社数と受検者数の推移
同社の過去の発表から、導入社数の推移を並べると次のとおりです。
| 時期 | 導入企業数 |
|---|---|
| 2017年10月 | サービス提供開始 |
| 2024年8月 | 600社突破 |
| 2025年2月 | 700社突破 |
| 2025年10月 | 900社 |
| 2026年3月 | 1,000社突破 |
| 2026年7月 | 1,100社突破 |
2024年8月から2025年2月までは約半年で100社でしたが、2025年2月以降は8か月で200社、その後も5か月、4か月で100社ずつと、増加のペースは上がっています。
累計受検者数も、700社突破時点(2025年2月)の9万5,000名から、今回は22万8,000名超へと増えました。
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